辻維岳(つじいがく) [ 1823~1894 ]
辻維岳(広島県立文書館蔵)
1823年広島に生まれ、1846年に家督を継いで千二百石を知行しました。1858年に浅野長訓が藩主となると年寄に任じられ、1864年には年寄首座となって藩政改革を推進し、殖産興業や軍備の近代化を図りました。1864年の第一次長州征伐では幕長の和解に努め、1866年の第二次長州征伐では出兵を拒否したため、幕府から謹慎処分を受けました。大政奉還の建白書を幕府に提出する一方で、倒幕を目的とする薩長芸三藩同盟にも広島藩の代表として参画しました。小御所会議では土佐藩を説得して王政復古を成功させました。これらの功で明治維新後は参与、内国事務局判事、大津県知事を務めました。
参考文献 「明治大正人物事典Ⅰ政治・軍事・産業編」日外アソシエーツ(2011.7)P407
「国史大辞典(1~15)」吉川弘文館(1981.9)P628
「三百藩家臣人名辞典6」新人物往来社(1989.10)P166
校正 広島県立文書館
「国史大辞典(1~15)」吉川弘文館(1981.9)P628
「三百藩家臣人名辞典6」新人物往来社(1989.10)P166
校正 広島県立文書館