広島百景

湯の山温泉

湯の山温泉

湯の山温泉は、大同2年(807年)に開湯したと伝えられています。その後、寛延元年(1748年)に湯量が増え、広島藩浅野家15代藩主浅野吉長は温泉の噴出を大層喜び、湯所役人を任命し、藩の湯治場として重要視するとともに神殿・旧湯治場を再建、鉄灯篭や金幣を奉納し自ら入湯したことが伝えられています。寛政9年(1797年)には藩の絵師岡岷山が入湯し、「都志見往来日記」に当時の繁栄ぶりを記しています。また、11代藩主長訓にいたっては、多くの家臣とともに湯の山の宿に本陣を置き、7日間入湯しています。現在は、共同浴場を新設して使用しており、旧来の湯坪はその上段にあります。湯坪は岩崖を掘りくぼめた素朴なもので、湯屋をはじめとした諸施設は当時の姿をよく伝えています。

基本情報

所在地 広島市佐伯区湯来町大字和田471
TEL 0829-83-0802 (湯の山温泉館)
Webサイト https://yuki-lodge.jp/yunoyamaonsenkan.html

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