日野家住宅

17世紀に創設された日野家（旧中村家）は、1676年に酒造業を創め、製鉄、麻草、諸紙、蝋燭などの農村産業と農林業の振興を啓発し、その他の社会事業を通じて、大戦まで、地域の人々の生活を支え、地域の人々と共に生きてきた。江戸期には、広島藩主浅野家のご本陣として使われている。
1944年の「緊急時企業整備法」による酒業の廃業後は、当家の山で採れる江戸末期の「江波焼」で使われた陶土（白土）による陶製業を営み、今尚、当時の様子を窺い知ることができる。
現存する最古の建物は1702年に建てられた「納戸倉」で、敷地内の8棟が2015年に登録有形文化財に登録された。