広島百景

内堀の神代垣内落鉄穴跡(洗場)

製鉄の作業は、鉄穴・鑪・大鍛冶の3工程に分けられるが、この遺跡は山土から砂鉄を採取する鉄穴作業(鉄穴流し)の採鉄洗場の跡である。
この上流には2カ所の鉄穴堤があり、この洗場まで幅1mの横手(水路)が長さ600mにわたって続く。横手沿いの鉄穴洞の真砂土を崩して水とともに流すと、流れるうちに砂分と鉄分とが分離する。それを水路に堰きとめて作った大池にいったん流し込み、柄振でかきまぜながら重い鉄を底に溜め、軽い土や砂を浮かせて流す。大池がいっぱいになると鉄穴洞の採取をやめ、大池にたまった砂鉄を初池に水とともに流す。ここでも、同じ方法で重い鉄を池の底に溜める。この方法で、中池・乙池・船場と繰り返すと、船場では黒ぐろとした砂鉄が取れ、これを乾燥させて鑪に運んだ。
鉄穴洗場の後が完全に保存されている例として、極めて貴重な遺跡である。

基本情報

所在地 庄原市東城町内堀
TEL 0824-73-1189(庄原市教育委員会 教育部 生涯学習課 文化振興係)
営業時間 公開状況 公開
備考 指定年月日 昭和59年1月23日

周辺情報

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