解説集

城下町のくらし

城下のくらしの変貌

江戸初期の広島城下では職種ごとに居住地域を定める政策で、革屋町・研屋町・鉄砲屋町・大工町など、ひとつの職種でひとつの職人町を形成していました。また職人の仕事は御用聞制で、藩主の元に出入りし御用を聞いてから、職務にあたらなければいけませんでした。
ところが、城下の都市生活の目覚しい発展に伴い、職人の中には藩主や家臣の注文に応じるよりもむしろ、庶民との商売を進めるものも多く現れてきました。中には多数の下職人を抱え経営者のようなものになるものや、卸商となるものもありました。
町には、町名に冠した職種以外の職人や商人が居住するようになり、商工が雑居する都市に変わっていきました。活気溢れる広島城下には多くの人が流入し、新しい職業も生まれていきました。

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